普代村への贈り物 坂本博士さん作詞・作曲 「絆」 について・・・
絆
作詞・作曲 坂本博士
ひとつの心から生れる絆
くじけない
くじけない
くじけない
前に向かって歩いてゆこう
希望を大空にひろげよう
悲しみも涙ものりこえて
雪が溶けて
いつかまた春が来るように
いつの日か
本当の笑顔になるように
前に向かって歩いてゆこう
明るい花が咲くように
絆の向こうには
大きな 大きな 希望がある
指揮 坂本博士
独唱 杉村八重
合唱 サカモト・レディース・コーラス
ピアノ 森園直子
坂本博士さんメッセージ
今、日本人は手に手繋いで、ひとつ心になって、支え合って行かなければならない時だと思います。その中で、私は43年前に訪れたことがご縁で、昨年6月に「ふれあいコンサート」に招いて頂いた岩手県普代村や東日本が大きな被害にあったことをとても悲しく、言葉を失いました。これは被災を受けられたところ、すべてにおいて同じだと思います。
音楽家の自分としては、なにか音楽で皆さんをささえていきたい、励ますことができたらその一翼になりたい、そんな思いで作詞も、作曲も湧き上がってくる気持ちを抑えることができずに創りあげたのが、この三曲です。
一曲目の「絆」はそのような思いの中から、人と人との心が結ばれて、みんな前に向かって希望を失わずにあるいて行こう、悲しみを乗り越えて行こう、そしていつの日か笑顔になれることを願って書きました。
「希望の道」は力強く、希望の道を一歩ずつ、一歩ずつ歩いていってほしい、そんな思いで書きました。世界も日本を見つめ応援してくれている中で、大きな希望を明日に込めて立ち上がっていってほしい。そして私達一人一人が遠く離れていても同じ気持ちで応援していきたい。
防風林が大きな津波で流されたが、一本の木が残って、そこから花が咲いたという話は私の心に強くのこり、大きな希望の木、明日こそ花が開く、それを願って創りました。
明日に、明日に、と何回か繰り返します。その部分はご一緒に歌ってください。
最後に「ふるさとにおくる愛の歌」 "うさぎ追いし、かのやま・・" 日本ではこの唄がよく歌われます。「ふるさとにおくる愛の歌」は、故郷を地震と津波で失くしてしまい、その故郷を原発などの理由で出なければいけない。その悲しさ、悔しさをこの歌にこめたつもりです。
どんなに離れていても故郷への思い、やがて故郷に帰りたい、母が手を広げて待っていてくれるような故郷に帰って行きたい、故郷はこころの宝、と謳いあげたこの歌は故郷を思う人々に贈る応援歌。また、故郷よ応えてほしい、皆で頑張って昔のような故郷にするから、という大きなメッセージがこめられています。
以上、3曲、「絆」 やや叙情的に。そして「希望の道」 力強く、マーチ風に。「ふるさとにおくる愛の歌」 心の歌として、故郷に思いを馳せて歌っていただきたい。そんな願いをこめて3つの歌を創りました。ともに今お互いに支えあって、希望を持って、一歩ずつ進んでいきましょう。
作詞 作曲 坂本博士
2011年6月 東京等々力にて
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