結局カンガルーを殺すオーストラリア について・・・
オーストラリア・キャンベラで、カンガルーの一斉駆除がついに始まった。政府の強行策に対して、反対派が集結し、現場は騒然となっている。
反対派や報道陣が取り囲む中、オーストラリア政府がカンガルー400頭の駆除を強行した。
今回の駆除の理由は、軍用地内で過剰繁殖し、生態系に悪影響を及ぼすというのがその理由で、これまでに50頭ほどが駆除されたという。
21日、現場では、抗議のため無断で敷地内に入った8人が身柄を拘束された。
オーストラリアでは、カンガルーは昔から食肉として食べられ、革製品としても利用されてきた。
しかし、時には住宅地に出没し、警察官が出勤しての大捕物になることもあった。
また、作物を食い荒らす被害もあるため、毎年360万頭ほどのカンガルーが駆除されるという。
一方で、反捕鯨運動も盛んな実態も明らかとなった。
ロック歌手時代から環境保護活動を行い、現在は環境相を務めるピーター・ギャレット氏は「駆除はひどい方法かもしれないが、現状では適切な処置だと思う」と述べた。
今回の駆除は、ポール・マッカートニー氏らの反対を機に起きた世論の高まりや、反捕鯨を訴える外交姿勢との矛盾を突かれるとして、3月末に一度は駆除を撤回した。
他地域への移動が検討されたものの、場所の選定に時間がかかるうえ、日本円でおよそ3億5,000万円かかるコストが問題で、再び駆除の方針を打ち出した。
駆除反対派は「わたしが見たのは虐殺よ。政府の役人たちは、ここに来て、何が行われているのか見るべき」と話した。
一方、駆除賛成派は「オーストラリアには、カンガルーがあふれている。いずれどうにかしなくてはいけないからね」と話した。
(05/21 19:34)
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