雅楽 壱越調 胡飲酒破(舞立) 龍笛独奏 DRAGON FLUTE SOLO について・・・
演奏: kudoucyan
2012年2月新録音
胡国の王が酒を飲み、酔って舞った姿を班蚕が舞にしたもの。林邑の僧仏哲が天平8年(736)8月にわが国に伝えた。また、仁明天皇のときに、舞は大戸真縄、楽は大戸清上が作ったともいわれるが、わが国で改作したものと思われる。
面をつけ、桴(ばち)を持ち、胡飲酒用の毛べりの裲襠を着て、袍の上に半臂(はんぴ)をつけて舞う。大阪の四天王寺の階段は前後にそれぞれ二つあるが、これは左方の舞であるから左の階段から舞人は舞台に上がり、舞が終わって舞台をおりるときも左の階段からおりるべきであるが、胡飲酒に限って右方の階段をおりる。これは舞人が酔って間違えたものという。多家の舞で康和年間(1099~1103)多資忠が殺されたので、堀河天皇の命令で雅実大臣が資忠の長男の16歳の多忠方にこの秘曲を授けたという。
|