「蘆屋道満大内鑑 葛の葉・子別れの段」義太夫 竹本美園 其の一 について・・・
平成21年７月25日赤岡 弁天座で「興行」された あかおか 芸能の市で上演された竹本美園先生の素浄瑠璃 其の一）です。主催は和光大学総合文化学科＋成城寺小屋講座。山本ひろ子教授の「絵金戯曲と葛の葉の女」の講演の後で上演されました。さすが大学主催の「興行」で、プログラムにも資料集が付いており、竹本先生が語る台本の解説も用意されていました。台本そのものは「古文」を紐解くようで簡単には読めず。しかし情感たっぷりの語りを繰り返し聞き、解説書の文字を追っていくと少しは粗筋が分かって来た気分ですが、難しい語彙も多く、勉強になります。時間があれば、台本のテロップ入りを編集しアップしてみたいと思っています。ところで、舞台中央に配せられた背景の屏風絵は、赤岡にある絵金の「蘆屋道満大内鑑 保名内（葛の葉子別れ）」の複製ですが、竹本美園先生の太竿の音色と情感溢れる語りと相まって、場内の皆様も浄瑠璃の世界に引き込まれたのではと思います。なお、山本先生講演の受売りですが、この浄瑠璃は享保十九年（1734年）十月竹本座初演 武田出雲作。葛の葉・子別れの段は瞽女唄の代表曲で戦時中農村を回ると必ずリクエストがあったそうです。
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