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2010年10月17日 阪神対巨人 8回表2アウトから

   
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2010年10月17日 阪神対巨人 8回表2アウトから について・・・

一塁を回ったところで右の拳を突き上げた。巨人のラミレスは真に価値ある一打を放った時しか、自分を誇示するポーズを見せない。その瞬間が1点を追う8回2死二、三塁の場面で訪れた。藤川球のフォークをとらえて中前へ。2者が生還して逆転に成功した。代走を送られてベンチ前に戻ると、原監督と小さくグータッチを交わした。求められる4番の仕事を果たし、チームをファイナルステージへと導いた。  難攻不落の守護神をいかに攻略するか。配球の研究が好きな助っ人は、直球ではなくフォークに重きを置いた。「初球の真っすぐを見て、フォークの方がチャンスがあると思ったから」。1ボール2ストライクと追い込まれた後の4球目。3球連続で投げ込まれたフォークがやや甘めに入ってきた。「打てる高さに来た。うまく合わせられたよ」。試合前、原監督と「甲子園で本塁打は難しいね」と雑談していた主砲は、コンパクトなスイングで打ち抜いた。  殊勲者は4番打者でも、その状況を作り出した功労者は亀井だった。2死走者なしで打席に入り、藤川球を相手に3球ファウルで粘って四球で出塁。ラミレスは「あれがなければ自分の打席はなかった。亀井が見極めて、逆転の扉が開いたんだ」。慣れない2番で奮闘した亀井を称賛した。



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