宮薗節／桂川恋の柵 四世・宮薗千寿 宮薗千恵 Miyazono-bushi について・・・
Japanese traditional music / Miyazono-bushi (Joruri of Edo period)
the story telling song called [katuragawa koi no shigarami] is very famous duble suicide story.
Musician : Shamisen by Miyazono Senjyu Ⅳ (national treasure )、 Vocal by Miyazono Sene
＜桃山晴衣の音楽の源泉、古曲宮薗節の紹介＞
古曲宮薗節「桂川恋の柵」(前々段）
演奏／四世・宮薗千寿（三味線）宮薗千恵（浄瑠璃）
・絵は写楽の三代坂東彦三郎の帯屋長右衛門と四代岩井半四郎の信濃屋お半
●これは桃山晴衣が唯一の内弟子として修行を積んだ宮薗節の師、「男女おしなべた中で右に出る者はいないほどの腕」といわれた三味線奏者、四世・宮薗千寿（人間国宝）と、当時桃山が「憧れてやまなかった唄」という宮薗千恵の浄瑠璃で演じられた、当代一の名コンビによる貴重な音源です。この両者によって演奏された録音は残念ながら多くは残っておりません。
「宮薗節について」
宮薗節は、初代が「宮古路薗八」と名乗り、二代目が「宮薗鸞鳳軒」と名乗ったため、薗八節とも呼ばれており、二通りの名称を持っています。三味線を大きく分類すると「語りもの」と「うたもの」と分かれ、語りものの方を「浄瑠璃」と呼びますが、宮薗節はこのうちの語りものの方に属します。あまりもてはやされ、風紀を乱すというので、江戸において禁止令を出された「豊後節」。その曲調を色濃く感じさせる、豊後系の浄瑠璃、宮薗節は上方で発展しました。
宝暦、明和のころには「三都に行われし」とか、上方浄瑠璃界の実権を握っていたと云われるほど、人気のあったものですが、幕末にはもう既に古典になっており、現在わずか十段が伝えられるのみです。
|
