【岩沼市】地盤沈下②田んぼで泳げるほどの水深 について・・・
東日本大震災の際の地盤沈下により、市の全面積60.71平方キロのうちの8%にあたる5平方キロが海抜0m以下になってしまったと試算されている、宮城県岩沼市。沈下した大部分が、海沿いの稲作地帯であるが、この一帯は主要な水路である「貞山運河」よりも低いため、田から水を運河へ排出するための大きなポンプ場が必要な地帯である。ポンプ場も被災したため、田にたまった津波の際の海水はそのまま残り、さらに雨水も加わって「沼」と化している。海から来たと思われるヘドロも沈殿しており、土壌の復元に相当な時間がかかるのは必至だ。記者が水深を調べるため藤曽根地域の田んぼに入ってみたが、足がつかず水深は少なくとも1.5mはあることが判明した。また、水を口に含んでみるとほのかにしょっぱかった。今回は井口経明市長に、地盤沈下が稲作の復興へどのような影響があるかを聞いた。
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