「オレの車が・・」 tsunami hit "thermal power station" Minamisouma City in Japan について・・・
福島第1原発事故 福島・原町火力発電所が大津波に襲われる瞬間の映像がネット上に掲載
福島第1原子力発電所から北に20km余りの太平洋岸に建つ火力発電所が大津波に襲われる瞬間の映像が、インターネット上に掲載された。
一方、3月31日も事態の安定に向けた努力が続く原発では、世界の原子力大国の注目が高まっている。
YouTubeに掲載された映像に映っていたのは、水平線から迫り来る大津波で、まさに発電所に牙をむこうとしていた。
撮影されたのは、福島・南相馬市にある東北電力原町火力発電所で、南には福島第1原発がある。
映っているのは、高さ10数メートルはあろうかと思われる津波で、同じような津波が原発も飲み込んだのか。
火力発電所は、甚大な被害を受け、運転停止の状態が続いている。
一方、福島第1原発について、原子力安全・保安院は会見で、「南放水口付近、4,385倍という値が出ております」と発表した。
原子力安全・保安院は、1号機から4号機の放水口から南側330メートル地点で、3月30日午後に採取した海水から、国の基準の4,385倍の濃度の放射線ヨウ素131が検出されたと発表した。
これは、3月29日に採取した海水で検出された3,355倍という数値よりも高く、これまでで最高の値となる。
原子力安全・保安院は、直ちに人体への影響は考えられないとしているが、モニタリングを強化し、拡散状況を調べることにしている。
そして、福島第1原発から40km離れた福島・飯舘村に関して、新たな動きが出ている。
原子力安全・保安院は「IAEA(国際原子力機関)では、データを取られてですね。それでわれわれの方にも連絡がございまして、IAEAの活動介入基準というのを超えましたと」と語った。
IAEAは、飯舘村での放射線レベルの測定値が、IAEAの避難基準の1つを上回ったとして、日本政府に状況を注意深く評価するように促した。
飯舘村の住民は、「IAEAって、国際原子力機関っていうのが、どういう存在なのかね、よくわからないし。それが、そういうものがちゃんと言っているやつを、国がどういうふうに判断しているのかっていうのが全然、わからないので」と、困惑した様子だった。
一方、原子力安全委員会は会見で、日本の基準では退避基準にすることはないとの見解を示した。
原子力安全委員会は「われわれの方としては、空間線量率を測っております。それから空気中のダストの濃度を測っております。それから食物ですね、そういうものを測っております。IAEAの方は今、やられているのは、草の上に落ちている表面の濃度を見て、そこから判断をされております。われわれが測っている値の方が、人体に対する影響については、より正確な値である」と語った。
事態収束のめどが立たない中、国際社会もこの事故に注目している。
菅首相は3月31日、来日したフランスのサルコジ大統領と首相官邸で会談した。
両首脳は、5月にフランスで開かれるサミットで、原子力発電所の安全に関する協議を行うことで一致した。
菅首相は「再発しないためには、世界の国々に対して、この経験を正確に伝えていくことが義務である」と述べた。
サルコジ大統領は「1945年以来の最も大きな試練に立ち向かっていく日本の厳しさ、勇気、連帯感に感銘を受けた」と語った。
さらに、チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故の処理経験を持つフランスの原子力企業「アレバ社」のロベルジョン最高経営責任者が、海江田経産相と会談し、事故の収拾に向けて、最大限の支援をしていく考えを明らかにした。
またアメリカは、海兵隊の化学生物放射能の専門部隊およそ140人を日本に派遣することを決定した。
自衛隊と情報交換や現地の視察を行い、緊急時に備えることにしている。
世界が注目する中、3月31日も福島第1原発では、放射性物質に汚染されたたまり水の除去作業が行われ、1号機のトレンチの水位は、およそ1メートル低下した。
一方、放射性物質を含むちりの飛散を食い止めるための合成樹脂の散布は、天候が悪く、実施は延期された。
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