負けた、でも次がある について・・・
前半を守り抜いたあとの後半開始早々だった。スナイダーのシュートが決まると、会場内には、オランダの大歓声と日本のため息、悲鳴が響き渡った。サムライブルーは、よく守り、懸命に走ったが、負けた。しかし、まだ夢はつながっている。きょうの試合は、決勝トーナメント進出が懸かる第3戦・デンマーク突破への期待が持てる内容だったことは間違いないと思う。
ダーバン競技場の客席は、8割がオレンジ色、2割がブルーといった状態。数の上では、圧倒的にオランダ優位だったが、日本人サポーターの歌う声や太鼓の音もよく聞こえた。たくさんの寄せ書きのある日の丸の旗もはためいていた。負けは負けだが、遠く日本から駆けつけたサポーターの熱意に応える善戦だった。
試合終了後のスタジアムで、日本のサポーターに感想を聞いてみた。ドイツ在住の男性は「勝つところが見たかったが、仕方がない。昨年9月のオランダ戦も現地で見たが、その時より内容はいい」と分析。東京から来た会社員のコンビは「残念です。カメルーン戦と違ってよくシュートも打ったのに...」と口惜しげだった。もちろん私も同じ思いだ。ものすごく口惜しい。これだけ選手と一緒に動いていると、日本代表への思い入れは日々深まるばかり。だから、もう一度サムライブルーの笑顔が見たい。そして彼らならやってくれると信じている。
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